福山雅治 「上京して初めて逢った有名人はアントニオ猪木」伝記映画で主題歌&ナレーションを担当した意外な接点を告白

猪木さんファンを公言する福山雅治

 

 日本を代表するプロレスラーで、政治家としても活躍したアントニオ猪木さんのドキュメンタリー映画『アントニオ猪木をさがして』(10月6日公開)で、シンガーソングライターの福山雅治(54)が主題歌とナレーションを務めることが13日、発表された。

 

 同映画は、2022年10月1日に79歳で亡くなった猪木さんが発した「言葉」を手掛かりにその実像に迫る作品で、「ドキュメンタリー」「短編ドラマ」「貴重なアーカイブ映像やスチール」の3パートで構成される。ドキュメンタリーには棚橋弘至、オカダ・カズチカら新日本プロレス所属選手のほか、藤波辰爾や藤原喜明といった猪木さんの愛弟子が出演。短編ドラマにも新日本の現役選手が出演する。

 

 

 ここで、「なぜ福山雅治?」と思った人は多いだろう。福山はかねてからプロレスファンを公言してはいるが、猪木さんとの接点があまり知られていないからだ。しかし、2人の間には意外な接点があった。

 

「福山さんが18歳のときに歌手を志して故郷の長崎から上京後、初めて出会った有名人が猪木さんだったのです。そのときに福山さんが猪木さんと一緒に撮った写真も公開されるようです。昭和生まれのプロレスファンにとって『神』に等しい存在の猪木さんとの出会いを引き寄せるあたりは、やはり福山さんは“持っていた”のかもしれないですね」(スポーツ紙記者)

 

 それから時が経ち、アーティストとして成功した福山は2000年に猪木さんとの対談も実現させた。そのときの思い出を福山は、2023年1月7日放送のラジオ番組「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」(渋谷のラジオほか)で語っている。

 

「対談取材の際、福山さんは18歳のころに猪木さんと撮った写真を持参し、その裏にサインをもらったそうです。さらに福山さんは、猪木さんの代名詞であり『元気ですかー?』の掛け声でお馴染みの『闘魂注入ビンタ』をリクエストしたところ、猪木さんからは『元気ですかー!』の一言だけで、ビンタはしてもらえなかったのだそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 

 猪木さんは1990年代以降、講演会やイベントなどで、ファンに請われると「闘魂注入」として、右手の張り手をお見舞いするのが恒例だった。そして、頬を叩かれたファンは「ありがとうございます!」と返すという、ある意味で不思議な光景がたびたび繰り広げられていた。「猪木世代」を自負する福山も、当時は「本当はビンタしてほしかった」と明かしている。

 

 しかし後年、福山は「ラジオだからいいんじゃないかということなのか。ちょっとわからないんですけど、ビンタをしていただけなかったことが、むしろ優しさだったり、質の高い気遣いをしていただいたのかな」と、思い直すに至ったという。

 

 そうした経緯もあってか、福山の猪木さんへの思い入れは強いものがあるようだ。以下に、今回の主題歌とナレーションを担当することについての福山のコメント全文を紹介する。

 

《この度、映画『アントニオ猪木をさがして』のナレーションおよび主題歌のオファーをいただいたことは、30年以上にわたる僕の活動の中でも、とても大きな驚きであり大きな喜びでした。

 

 僕にとって猪木さんは、物心ついた頃から現在そして未来に至るまで、いつの時代においても最強のスーパーヒーローです。

 

 今作では猪木さんの入場テーマ曲である「炎のファイター」をプロデュースするという大役をいただいたことに、誠に勝手ながらご縁を感じております。

 

 というのも、僕が「音楽で食べていくんだ」という、周りからしてみれば馬鹿げた夢を持って18歳で長崎から上京した直後、東京で初めて出会った著名人が猪木さんだったのです。

 

 当時、新宿区百人町でアルバイトをしていたピザ屋さんのオープン記念に猪木さんがいらっしゃったんです。

 

 その時、集合写真の撮影では図々しくも猪木さんの隣に立たせていただきました。

 

 その写真は僕にとって一生の宝物となっています。

 

 2023年の今「炎のファイター」という楽曲を、54歳の自分がプロデュースし演奏できるということに深い感慨を抱いております。

 

 その喜びと猪木さんへのリスペクトから、今回のレコーディングはいつも以上に気合いが入り、予定していたスケジュールを大幅に超えるほど夢中になって演奏やサウンドディレクションをしていました。

 

 結果、心揺さぶるサウンドに仕上がったと自負しております。

 

『アントニオ猪木をさがして』。

 

 つまりそれは「自身に受け継がれた闘魂の現在地、そして道行をさがす」ということと解釈しています。

 

 プロレス、ビジネス、発明、政治。

 

 猪木さんの闘魂を源泉とした数々の表現は、これからも僕の心を焚き付け続けることでしょう。

 

福山雅治》

 

 福山と猪木さんのこうした接点を知っている人は熱心なプロレスファンでも少なかったと思われるが、先述のラジオでも「会った人全員が話したくなる人っていうのが、スーパースターの条件ですからね」と猪木を手放しで絶賛していた福山。いずれにしても、猪木さんのビンタを本気でほしがったという1点だけで、福山の本気の猪木愛は伝わってくるというものだ。

 

 かつて集合写真で憧れのスーパースターの隣に立った名もなき18歳の若者は、その36年後、まさか、その人(猪木さん)のドキュメンタリー映画で主題歌とナレーションを務めることになるとは思いもしなかっただろう。

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