これぞ怪談!? 「『稲川淳二』が季語に」大手協会は「認めたことはない」と困惑 本人に聞いてみた

 

 7月29日の朝、俳優の香川照之が『THE TIME,』(TBS系)に生出演、俳句を披露する場面があった。

 

「熱帯夜 稲川淳二 2℃下がる」

 

「怖いなぁ 稲川淳二 怖いなぁ」

 

 

 すると、アシスタントの江藤愛アナは「稲川淳二さんが入るだけで夏を感じます」と、大喜びだった。これは、怪談を得意とするタレントの稲川淳二が27日、自身のTwitterに《3、4年前に、俳句協会から「稲川淳二さんが夏の季語になりました」という、ご連絡をいただきまして、身に余る光栄でありますが、どうやら私も夏の風物詩になったようです》

 

と投稿し、話題になったことを取り上げたもの。この稲川のツイートには21万件の「いいね」が付き、「稲川淳二」がトレンド入りするなどの反響を呼んだ。

 

《金鳥さんと肩並べられたとは!?さ、さすがですw》

 

《TUBEの前田さんも夏の季語なんですかね》

 

《広瀬香美もそろそろ冬の季語になるんかな》

 

など、さまざまな反応があるが、ここで気になるのは、稲川のツイートにある「俳句協会」という言葉だ。

 

「俳句の協会としては、『現代俳句協会』『俳人協会』『日本伝統俳句協会』『国際俳句交流協会』の4団体が、代表的な存在として知られています。一般的に『俳句協会』といえば、このいずれかということになります」(文芸担当記者)

 

 そこで本誌では、これら4団体に問い合わせてみた。すると……。

 

「通常、季語は歳時記の編集者が取捨選択して掲載するものです。当協会は現在、歳時記の刊行をしておらず、そのため稲川淳二さんの夏の季語の認定は当協会でおこなったものではございません。

 

 余談ではございますが、ひとつの言葉が季語と認められるには、広い社会認知度とその言葉を用いた優れた俳句作品が広く知られることが不可欠です。

 

 加えて、個人名が季語となることはほとんど例がございません」(現代俳句協会)

 

 など、いずれの団体でも「稲川淳二」を夏の季語と認めたことはないという返答だった。

 

こうなると、稲川本人に直接、聞くしかない。所属事務所に連絡したところ、

 

「そのツイートはたしかに稲川本人のものです。詳しいことは本人にしかわからないのですが、現在は夏のツアー中でなかなか連絡がつかない状態です」(担当マネージャー)

 

と、この話自体、なにやら怪談めいてきて……。

 

「基本的に、生きている方の名前を季語とすることはありません。ただ、俳句の団体は先の4協会以外にも多数、存在しており、かつて黛まどかさんが主宰していた『東京ヘップバーン』のように、新しい季語を積極的に取り入れるところもあります。『東京~』では『サザン』や『ユーミン』『山下達郎』を季語としていたようです。おそらく、どこかの団体が稲川さんに『季語にしますよ』と連絡したのでは」(文芸部記者)

 

 ちなみに「サザン」は夏、「ユーミン」は冬、「山下達郎」は夏冬両方の季語だとか。季節を感じられるなら、俳句も自由でいいということか。

 

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