「音楽詩」45年 作曲家・吉岡しげ美さん 26日に記念コンサート

「先人の女性たちの存在が、私を励ましてくれる」と語る吉岡しげ美さん=明珍美紀撮影

「先人の女性たちの存在が、私を励ましてくれる」と語る吉岡しげ美さん=明珍美紀撮影

 作曲家、吉岡しげ美さん(73)が、与謝野晶子ら女性の詩人、歌人らの詩や短歌に曲をつけ、ピアノで弾き語りをする「音楽詩」の活動が今年で45周年を迎え、記念のコンサートが26日、東京都港区赤坂1のサントリーホール・ブルーローズで開かれる。

 音楽大を卒業後、作曲の仕事に取り組んだ吉岡さん。「男性中心社会のなかで私たちの思いを歌にして表現したい」と1977年、28歳のとき、東北の女性詩人の詩をもとに曲づくりを始め、「音楽詩」の活動が始まった。以後も、与謝野晶子、金子みすゞらの作品や、「万葉集」「枕草子」などの古典作品も題材に取り入れ、これまで600以上のオリジナル曲を創作。欧米などでも公演を重ねてきた。

 今回は新型コロナウイルス禍が長引くなかでのコンサートとなるが、「歴史を振り返れば与謝野晶子も約100年前にスペイン風邪のパンデミック(世界的大流行)を体験した。それでも晶子は常に前向きで、歌集『火の鳥』を出版した」と吉岡さん。「道を切り開いてきた先人たちの生き方はいつも私を励ましてくれる」

 現代社会にあっても平等社会にはほど遠い。「音楽詩というスタイルで、人々の胸の内を表現していきたい」と吉岡さんは語る。

 当日は「君死にたまふことなかれ」(詩の作者は与謝野晶子)や「わたしが一番きれいだったとき」(同茨木のり子)などを披露する。ゲストの俳優、田村亮さんの朗読があり、デザイナーのコシノジュンコさんが団長を務める「神楽坂女声合唱団」のメンバー有志も出演する。

 午後2時開演。一般前売り7500円、当日8000円など。問い合わせはイトーノリヒサOFFICE(03・6908・2182)。【明珍美紀】

ジャンルで探す