最高額は玉置浩二の6万5000円…芸能人ディナーショーにも押し寄せる“値上げラッシュの波”
お給料は増えないのに、食品をはじめとする値上げラッシュの波が押し寄せるばかり。せめて年末ぐらいは豪華ディナーと“推し”の歌声に酔いしれたい……、と思いきやどうやら芸能人によるクリスマスディナーショーのチケット価格も爆上がりの様相でーー。
年末が近づくと、気になってくるのがディナーショー。芸能リポーターの川内天子さんは、この時季ならではの魅力があると話す。
「季節を問わず開催されていますが、“クリスマス”ディナーショーは特別。ステージから降りてきてくれる歌手もいて、近くで表情が見られるし、息遣いも聞こえる。臨場感がたまらないんですよ」
人気アーティストは、チケットが争奪戦になる。玉置浩二はファンクラブ限定で7公演の予定。チケットは今年の芸能人クリスマスディナーショーの中で最高額の6万5000円だが、すでに完売。
「玉置さんは“やすらぎボイス”で聞かせるアーティスト。年を重ねてさらに際立っています。玉置さんの歌を聴くにはファンクラブに入るしかないのに完売というのは“さすが!”と思います」(川内さん、以下同)
数年後には驚くほど高額になる?
玉置は昨年と同じ価格だが、五木ひろしは2000円、さだまさしは1000円とプチ値上げ。
「アーティストが“ステップアップ”の意味で値上げしているのではないかと思います。クリスマスディナーショーは、この1年を頑張ったご褒美として行く方も多いので、少額の値上げは気にしないでしょう。でも、数年後には驚くほど高額になっていたりする……。そういう作戦なのかもしれません(笑)」
髙橋真梨子も1000円上がって5万5000円に。今年から来年にかけて行われる全国ツアーの合間を縫ってディナーショーを開催する。
「全国ツアーを回るのは体力的にもいっぱいいっぱい。でも、みなさんの声に押されて、もう1回だけ頑張ってみようと思いました」
と、今年5月にスポーツ紙などの取材にコメント。ディナーショーでは、また違う髙橋を見ることができるだろう。
近藤真彦は昨年と同じ5万8000円。今年は還暦という節目にあたる。
「レースを運営する日本レースプロモーションの会長を務めていて、モータースポーツのイメージが強いですね。歌手としては“現役感”が薄れていますから、この価格はけっこう強気だと思います。それでも席が埋まるんですから、応援したいと思っているファンが多いのでしょう」(川内さん、以下同)
聖子はチケット、宿泊プランも即完売
“ディナーショーの女王”と呼ばれる松田聖子は5万2000円。
「6人や8人がけの“テーブル売り”をしていた時期もあり、数十万円のチケットセットが即完売。神田正輝さんと結婚していたころは“夫が来ています”と紹介したことも。プライベートを見せてくれるんです」
一定の数が見込めるので、ホテルとしてもありがたい。
「毎年のことですが、松田聖子さんは勢いがすごいです。チケットだけの販売も、宿泊とセットになったプランも両方が完売しました」(ニューオータニ大阪)
聖子と“縁の深い”郷ひろみは、昨年から1000円値上げして5万円。
「受け付けを始めて翌日には完売しました。郷さんは本当に人気が高いアーティストの1人です」(帝国ホテル大阪)
倖田來未は、デビュー25年にして初のディナーショーに挑戦。
「倖田さんは初めてにもかかわらず、予約はすぐに埋まってしまいました」(ニューオータニ東京)
初ディナーショーは5万円という価格で勝負する。
「この年代のアーティストは、ホールや野外など、もっとキャパが大きいところでコンサートを開催します。ディナーショーは、アーティストもファンも、もっと上の年代が多いんです。今回はお試し価格で、どれだけの集客力があるかを見極めるのでしょう」(川内さん、以下同)
のりピーは昨年から2万円も値上げ
石丸幹二、工藤静香は1000円、前川清、大黒摩季は3000円の値上げ。そんな中で酒井法子は賭けに出た!
「ホテルではなく、酒井さんの持ち込み企画だそう。昨年の3万5000円から今回は5万5000円と2万円も上がったのは、新しく『SS席』を導入したからです。“特典付き”ということですが、通常はディナーショーでお土産が付くことはありません。考えられるのは、握手をするとか一緒に写真を撮るとかですかね」
『SS席』の特典内容について酒井の所属事務所に問い合わせると、業務提携をしているという会社から返信があったが、
「仕事が立て込んでおり回答を戻せずでした。申し訳ありません」
とのこと。行ってみてのお楽しみか。
デビュー15周年の三山ひろしも、2万8000円から3万8000円に。爆上がりには、やむを得ない事情があったらしい。三山の所属事務所に値上げの経緯を聞いた。
「昨年の会場だった『大阪新阪急ホテル』は改装中のため使えません。今年の夏に『大阪新阪急ホテル』で最後のさよならディナーショーを開いています。系列ということで、今回は『ホテル阪神大阪』で実施することになりました」
こちらのホテルでは、引き続き2万8000円。三重県の『ホテル花水木』では、3万2000円から3万8000円の価格幅で販売している。
「三重県でのショーに関しては、ホテルさんサイドでチケット代を決められているんですが、大阪では変わらず2万8000円です」(三山の所属事務所)
30周年を迎える“マイラバ”が初開催
来年デビュー30周年を迎えるMy Little Loverは、初めてのディナーショーを『ヒルトン成田』で開催。音楽プロデューサーの小林武史がボーカルのakkoと男性ギタリストとでユニットを組んで1995年にデビューし、一時期はヒット曲を連発したが、メンバー同士の結婚や脱退を経て、2006年からはakkoひとりのソロプロジェクトとして活動を続けている。
「当ホテルとしては約20年ぶりのディナーショーになります。My Little Loverさんも来年が周年という節目でもあるのでオファーさせていただきました。当ホテルは千葉ですので、東京のマーケットより価格を下げており、お得にお楽しみいただけると思います」(ヒルトン成田、価格は2万5000円)
アーティスト、ホテルそれぞれの事情でチケットの価格が決まるようだ。
「ホテルとしては年末最後の書き入れ時で、売り上げがはっきりと見込めるのがありがたい。次回につなげようと、抜かりなく価格設定をしているんです」(川内さん)
ファンにとっては、値段以上の素敵な夢を見させてくれるのがディナーショー。クリスマスには、ぜひおめかしして出かけたい!
11/23 21:00
週刊女性PRIME