「本当に日本の公共放送?」韓国勢選出の紅白、FRUITS ZIPPERら国内組の“落選”に物議

2024年の『紅白歌合戦』の司会を務める面々(番組公式Xより)

 19日、『第75回NHK紅白歌合戦』に出場する歌手が発表された。初出場する歌手のなかには、Creepy Nutsやこっちのけんと、Number_i、tuki.など、近年爆発的に話題になった面々がそろう。実力派アーティストに期待が高まる一方で、出場歌手の選定に疑問の声が上がっている。

韓国グループも複数出場決定

 公式ホームページによると、今年のテーマは、「あなたへの歌」とし、《メジャーもマイナーも、国も性別も、時代にもとらわれることなく、他でもない「あなた」へ、ひとりひとりに最高の歌をおくる》とのこと。

 テーマどおり、国内アーティストに混ざって韓国グループも登場。白組には「JO1」、「TOMORROW X TOGETHER」(初)、紅組には「TWICE」、「LE SSERAFIM」、「ME:I」、「ILLIT」(初)の合計6組が選出されている。

 一方で、「FRUITS ZIPPER」や「超ときめき宣伝部」といった国内で話題になったアーティストは軒並み落選。結果に満足できないファンからは

《あんなに流行ったFRUITS ZIPPERと、超ときめき宣伝部を出さないで、韓国グループ出す紅白は本当に日本の公共放送ですか?》

《韓国に同じように紅白みたいな番組があったとして、世界的に流行ったJpopがあったとしても韓国アーティストを差し置いてまで何組も出さないと思うよ》

《もっと国内アーティストを大事にしていこうよって思う。これに受信料を払う意味とは…。正月はスマホ見て過ごそう》

《JO1やTWICEはわかる、他は国内アーティストを差し置いて紅白に出るほどか?》

 といった、さまざまな意見が飛び交った。

紅白出場が期待されていた国内アイドル

 FRUITS ZIPPERは2022年結成の7人組の女性アイドルグループで、「わたしの一番かわいいところ」などの楽曲が大ヒットし、第65回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』でも披露し、1000万再生を突破している。

 今回の結果を受け、《期待しててくれた事にありがとうの気持ちと、中途半端に期待させてしまった事にごめんなさいという気持ちです。来年はみんなに期待じゃなくて確信を持ってもらえるように強気で頑張るので》と悔しさをにじませていた。

 また、超ときめき宣伝部は2015年に結成した6人による女性アイドルグループ。「すきっ!」「最上級にかわいいの!」などの楽曲がTikTokで話題になったことで、今年の紅白出場が期待されていた。

「『FRUITS ZIPPERまだ結成して2年くらいだから、流行ったからって出るのもなんか違う気がする』という声もありますが、例えば藤井風さんは初のオリジナル曲『何なんw』を2019年に配信後大ヒット、その後もヒット曲を出し続け2021年に紅白出場を達成しています。

 今年はSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)の出場が叶わなかったこともあり、運営側も出演アーティストを探すのに苦労した様子でした。そのうえで、“国も性別も、時代にもとらわれない”ことを示すために選定しましたが、批判される結果になってしまいました」(芸能ライター)

 放送前から早くも賛否が寄せられてしまった『紅白歌合戦』、去年に引き続き波乱が続きそうだ。

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