【独自】謎のインフルエンサー集団『Z李』逮捕で、撮影済みの著者本ドラマがお蔵入りの危機

Z李の著書を原作とした配信ドラマで主演を務める予定だった森山未來

「Xで90万人超のフォロワーを持つ“Z李”(ジェットリー)というアカウントを運用する田記(たき)政規容疑者(43)と、沢口孝侑容疑者(38)ら5人が11月14日、警視庁の暴力団対策課に住居侵入の容疑で逮捕されました」(テレビ局報道記者)

 田記容疑者らは2022年11月2日、東京・江戸川区にある集合住宅の40代男性の部屋に無断で侵入した疑い。田記容疑者は、自身のバイクを盗んだ男性の家に押し掛け、1時間以上も居座ったうえ、旧ツイッターでライブ配信をしていたという。

裏社会に精通

 当時のツイッターには、

《犯人には小さい子がいた。小学生の女の子。悪いのはあいつであって、子供は全然悪くないのに泣かせてしまった》

 と、投稿していた。見ず知らずの男5人組が、突然押し入ってきたら、自宅にいた子どもにとっては恐怖でしかなかっただろう。

 Z李は、謎のインフルエンサー集団として、Xで芸能人のゴシップを暴露したり、公営ギャンブルに関する情報などを投稿していた。

「路上生活者のための炊き出しや、ひとり親家庭への支援活動を行う一方、裏社会に精通しており、きわどい情報を投稿して世間を騒がせていた存在です。Z李の名義で発売された著書『飛鳥クリニックは今日も雨』では、新宿・歌舞伎町を舞台に暴力団、未成年売春、処方箋薬の違法売買などのアンダーグラウンドな世界が描かれています」(前出・テレビ局報道記者)

関係者に伝えられた“お蔵入り”情報

 実は、その著書を原作とした配信ドラマが、すでに制作されていた。

「ドラマは、NTTドコモの子会社が運営する動画配信サービス『Lemino(レミノ)』オリジナルドラマとして、2025年1月に配信されることが決まっていました。主演は森山未來さんで、監督は話題作となった映画『SR サイタマノラッパー』などがある入江悠氏です。Z李の描いたアングラな世界観がどんな映像作品になるか、楽しみにしていた人も多かったようですが、今回の逮捕で配信自体が中止になる可能性があります」(スポーツ紙記者、以下同)

 やはり“お蔵入り”の可能性は高そうで、こんな話も聞こえてきた。

「配信ドラマには、森山さんのほか、竹中直人さん、勝地涼さんなどが出演していました。撮影は、ほとんど歌舞伎町で、かなり長い期間、行っていました。9月中には撮影を終えたようですが、今回の逮捕で各出演者の所属事務所には“配信が中止になる可能性があります”という連絡が入ったと聞いています。未発表キャストは、このまま名前が発表されないかもしれません」

 警視庁は、逮捕した5人をSNSを通じて募集する“闇バイト”など、緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す犯罪集団『匿名・流動型犯罪グループ』、いわゆる“トクリュウ”の可能性があるとして捜査しているという。

 森山をはじめとする出演者たち、監督、制作スタッフたちの汗と涙の結晶が、2年前の過ちにより一瞬で無駄になった――。

ジャンルで探す