「現役続行」から翌日に「引退」発表のドタバタ劇、和田毅が募らせた“本人不在リーク”への不信感
いわゆる“松坂世代”、前身球団『ダイエーホークス』最後の戦士として現役生活を送っていた、福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手(43)の引退が11月5日に発表された。
しかし日米通算165勝のレジェンドの去就について、前日4日の朝には【来季44歳になる和田毅は現役続行】とのスポーツ新聞による“スクープ”が、Yahoo!トピックスを賑わせたばかり。「現役続行」から一転して「引退」劇の裏で何が起きていたのかーー。
横浜DeNAベイスターズとの日本シリーズを2連勝からの4連敗で敗退、4年ぶりの日本一を逃したホークス。すると翌日には7選手に対して来季の支配下選手から外す、いわゆる“戦力外通告(育成契約での打診を含む)”が言い渡される。
これまで現役引退や自由契約、育成契約を含む23人が“リストラ”される中で、注目されていたのが大ベテラン・和田の去就。各紙がこぞってホークス首脳陣や関係者への取材攻勢をかけていたようだ。
西日本に拠点を置く、ローカル局情報番組のスポーツ担当ディレクターによると、
“現役続行を望む”を“確実”に変換
「今シーズン2勝にとどまった和田投手ですが、依然として“球団に必要な戦力”として、また“幹部候補”としての“コーチ兼任”も含めた話し合いをシーズン中から重ねてきたと聞きます。
つまり球団側が“現役続行を望んでいた”のは事実ですが、この情報を各紙が“現役続行は確実”と受け取って記事にしてしまった。ところが、この時点で和田投手の意思は確認されておらず、“本人不在”のままのスクープだったということ」
なるほど、「現役続行」は決して“ガセ”とは言えない経緯があったようだが、自分の意思に関係なく去就が報じられてしまった和田投手。似たような出来事が起きたのが、シーズン開幕前の2024年1月ーー。
シーズン二冠王に輝いた山川穂高選手(32)のFA移籍に伴う人的補償として、埼玉西武ライオンズが「プロテクト」から外れた和田投手を指名するという報道。この時も一部スポーツ紙による“スクープ”から大騒動に発展する。
「“40代の和田を指名しないだろう”と踏んだホークスですが、西武による和田獲得情報がやはり“漏れ”てしまった。レジェンドの“放出”危機が表面化したことでファンからは批判の声があがり、ホークスは慌てて“交渉”に出たのか、西武が指名したのは“まさかのプロテクト漏れ”になった甲斐野央投手(27)」(前出・ディレクター、以下同)
甲斐野投手を“身代わり”にしてしまった
このドタバタ劇も“リーク”が発端と思われるが、当の和田投手は、自分が“プロテクトから外されていた”こと、“本人不在”で話が進められていたこと、甲斐野投手が“身代わり”になってしまったかもしれないことを報道によって知る。
「“不信感”を球団に募らせたとしてもおかしくはなく、今回も自身はまだ迷っていたにもかかわらず、またもや去就に関する“リーク”がなされたことで引退を決めたのかもしれません。
球団とスポーツマスコミは切っても切れない関係。マスコミを使って情報戦を展開する場合もありますし、また首脳陣や職員がリップサービスのつもりで情報を流す場合もある。しかし、その“リーク”が選手ひとりの人生をも左右する分岐点になりかねない……、そんなことは各社が百も承知でしょうが」
引退“確定”を機に続々と惜しむ声や労う声を伝えている各紙だが、もしかしたら和田投手が不信感を募らせているのはマスコミかもしれない。
11/05 15:20
週刊女性PRIME