香港で反中デモ、警察が催涙弾=統制強化法に抗議―コロナ規制下、数千人参加

24日、香港島の繁華街・銅鑼湾で行われた「国家安全法」導入に反対するデモ。催涙弾の煙が見える(EPA時事)

 【香港時事】香港島中心部で24日、中国政府による香港の統制強化を定めた「国家安全法」の導入に反対するデモが行われた。警察は早々に、車道になだれ込んだデモ隊の強制排除に乗り出し、催涙弾を発射した。
 香港では27日、中国国歌への侮辱行為に罰則を科す国歌条例案の立法会(議会)審議が予定されている。一部で同日の「立法会包囲」も計画されており、国家安全法への反発も相まって抗議活動が拡大する可能性もある。
 香港メディアによると、24日のデモはインターネットを通じて呼び掛けられ、市民が午後から香港島の繁華街・銅鑼湾に集結。数千人が参加したとみられ、昨年の反政府デモのスローガン「光復香港、時代革命(香港を取り戻せ、革命の時だ)」を叫びながら行進した。
 一部デモ隊は路上に火を放ったり信号機を壊したりし、警察は放水車を導入して鎮圧に当たった。報道によれば、警察は24日夜時点で約200人を違法集会などの容疑で逮捕した。香港政府は現在、新型コロナウイルス対策として公共の場での9人以上の集まりを禁じており、デモは当局の許可を得ていなかった。
 香港への適用が目指されている国家安全法は、国家分裂や政権転覆をたくらむ行為を禁じる内容。北京で開催中の全国人民代表大会(全人代)で審議されている。民主派は、香港で保障されている言論や集会の自由を奪われかねないとして、危機感をあらわにしている。
 ただ、国家安全法制定の決定を覆すのは不可能に近い。昨年のデモは、香港政府が持ち出した逃亡犯条例改正案を撤回に追い込んだが、今回の相手は中国政府で、事情が異なる。このため24日のデモでは、「香港独立が唯一の道だ」と声を上げる参加者もいた。 

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