米、ベネズエラ大統領ら起訴=情報提供に懸賞金16億円

 【ワシントン時事】米政府は26日、南米ベネズエラのマドゥロ大統領ら反米政権高官を麻薬密輸などに関与した罪で起訴したと発表した。マドゥロ大統領の身柄拘束につながる情報提供に1500万ドル(約16億円)の懸賞金を出すとも表明。政権高官を「刑事被告人」として追い詰める姿勢を鮮明にした。
 米司法省によると、ベネズエラのパドリノ国防相、カベジョ制憲議会議長、モレノ最高裁長官らのほか、コロンビア最大の左翼ゲリラ組織だったコロンビア革命軍(FARC)幹部も、ニューヨーク、ワシントン、フロリダ州マイアミの各連邦地裁に起訴された。カベジョ議長らに関する情報提供にも、1000万ドル(約11億円)の懸賞金を出す。
 バー司法長官は「マドゥロらは20年以上にわたり、FARCと共謀して何トンものコカインを米国内に持ち込ませてきた」と指摘。ポンペオ国務長官は声明で「ベネズエラ国民が公正な大統領選挙を通じて民主主義を回復できるよう、米国は協力する」と強調した。
 米政府はマドゥロ政権の正統性を否定し、野党を代表するグアイド国会議長を「暫定大統領」に認定している。ロイター通信によると、ベネズエラのアレアサ外相は大統領らの訴追について「妄想に取りつかれたトランプ政権が、選挙運動のため躍起になっていることの表れだ」と反発した。 

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