イラン、女性にサッカー観戦許可=イスラム革命後初めて

10日、サッカー観戦のためテヘランのスタジアムを訪れ、声援を送るイランの女性たち(AFP時事)

 【カイロ時事】サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選のイラン-カンボジア戦(10日、テヘラン)で、イラン当局は女性客のスタジアム入場を認めた。1979年のイスラム革命後、イランは競技場での女性のサッカー観戦を不健全な行為として原則的に禁じていた。
 イランでは、男装してスタジアムへの入場を試みたものの警備員に見破られ、拘束された女性が9月に焼身自殺した。これを機に、市民や国際人権団体などから改善を求める声が強まり、国際サッカー連盟(FIFA)も「女性の入場禁止を終わらせようとする正当な闘いに関わる女性の自由と安全の保証を求める」とイラン側に対策を促していた。
 イラン政府報道官は、解禁の理由として「国内で高まった要求を政府が支持したためで、外国による圧力を受けたわけではない」と説明した。ただ、スタジアムの女性専用席は男性の席とはフェンスなどで隔てられるほか、女性客に割り当てた入場券の数も極めて少なく、交流サイト(SNS)上では不満も出ている。自由な観戦への環境は完全に整ったとは言えないのが実情だ。 

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