台湾の蔡総統「一国二制度」を拒絶=建国記念の式典で中国けん制

10日、台北で開かれた双十節の式典で手を振る台湾の蔡英文総統(中央右)

 【台北時事】台湾の蔡英文総統は10日、辛亥革命を記念する双十節(建国記念日)の式典で演説した。反政府抗議活動で揺れる香港情勢に関し、「一国二制度の失敗で、秩序を失いかけている」と指摘。「一国二制度に対する拒絶は、党派や政治的立場に関係なく、台湾人2300万人の最大公約数だ」と述べ、「一国二制度」に基づく中台統一を主張する中国をけん制した。
 蔡氏はまた、2016年5月の総統就任以来、中国の外交攻勢で台湾が7カ国との外交関係を失うなど国際的に孤立を深めている現状について、「われわれは(1971年の)国連脱退というパニックを経験し、今度は終わりなき断交というプレッシャーにさらされている」と言及。その上で「国際社会の一員でありたいという台湾人の決意は変わらない」と強調した。
 式典には、超党派議員連盟「日華議員懇談会」(会長・古屋圭司衆院議員)のメンバー19人も出席。外国の使節団としては初めて、祝賀パレードに参加した。パレードには、台北日本人学校の児童・生徒や教師、保護者も同行した。 

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