殺害のシンワル氏は頭部への銃撃で死亡、イスラエル軍は部隊増派でガザへの攻撃強める

 【エルサレム=田尾茂樹】パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプで18日、イスラエル軍の激しい攻撃があり、パレスチナ通信によると、33人が死亡した。軍はイスラム主義組織ハマスの最高幹部ヤヒヤ・シンワル氏を殺害した後もジャバリヤに部隊を増派し、ガザ各地への攻撃を強めている。

 ロイター通信が伝えた地元住民の話では、戦車部隊がキャンプ中心部に入り、多数の住宅を砲撃した。軍はテロリストの拠点施設を破壊したと主張している。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、ガザ最南部ラファで殺害されたシンワル氏の検視が行われた。シンワル氏は頭部への銃撃で死亡したという。

 一方、軍はレバノンへの攻撃を強化している。18日の軍の発表によると、ヘルツィ・ハレビ参謀総長は、これまでの戦闘でイスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバー約1500人を殺害したと述べ、引き続き攻撃を強める方針を示した。

 ヒズボラも反攻を続けている。19日には地中海沿岸のイスラエル北部カイザリアで無人機攻撃があった。ヒズボラの攻撃とみられる。イスラエル首相府によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の私邸が標的となったが、ネタニヤフ氏は不在で死傷者はなかった。

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