北朝鮮が1万人ウクライナ派兵準備、「実戦で現代戦を学ぶ貴重な機会」…日韓の安全保障に悪影響も
【ブリュッセル=酒井圭吾、ソウル=中川孝之】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日、ブリュッセルで行われた北大西洋条約機構(NATO)国防相理事会後の記者会見で「北朝鮮が1万人の兵士を(ウクライナに派遣するため)準備しているとの情報を得ている」と明かした。
北朝鮮はベトナム戦争や1973年の第4次中東戦争にパイロットを送ったことはあるが大規模派兵は初めて。弾道ミサイルによる攻撃など実戦経験を積めば、日本や韓国の安全保障にも悪影響が及びかねない。ロシアの不足していた兵力を北朝鮮が補充することにより、ウクライナ侵略が長期化する恐れもある。
韓国の
国情院の関係者によるとロシア海軍の輸送艦が8~13日、北朝鮮の特殊部隊員約1500人を北朝鮮北東部・
複数のウクライナメディアは、現在、露極東ブリヤート共和国ウランウデ付近の軍事基地で約3000人の北朝鮮兵の部隊が訓練を受けていると報じている。
露朝関係に詳しい関係筋によると、派兵はプーチン露大統領が昨年9月、
英国防省の分析によると露軍の9月の死傷者数は1日平均1271人で過去最多を記録した。プーチン氏は国民の反発を恐れ、追加動員には慎重だ。
10/18 18:40
読売新聞