イスラエル軍の空爆で21人死亡、レバノン北部の避難民住宅か…ヒズボラは前日に基地を無人機攻撃

 【エルサレム=田尾茂樹】レバノン北部アイトゥで14日、イスラエル軍による空爆があり、レバノン保健省によると、21人が死亡した。13日には、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル北部の軍基地を無人機で攻撃し、兵士4人が死亡、約60人が負傷しており、戦闘は激化の一途をたどっている。

 軍はヒズボラの拠点があるレバノン南部や東部、ベイルート郊外を中心に攻撃してきたが、レバノン北部にも攻撃を広げつつある。

 アイトゥはキリスト教徒が多く暮らす町。ロイター通信によると、避難民が入居していた住宅が攻撃されたという。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は14日、ヒズボラの攻撃を受けた北部ビンヤミナの軍基地を訪れ、「レバノン全土でヒズボラへの攻撃を容赦なく続ける」と訴えた。

 ヒズボラは徹底抗戦の構えだ。13日の無人機攻撃について、声明で「これは今後(イスラエル軍を)待ち受けることの、ほんの一例だ」と攻撃強化を警告した。

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