中国軍機延べ125機が台湾周辺の演習で活動、90機が中台境界線を越える…台湾国防部発表

 【台北=園田将嗣】台湾国防部(国防省)は14日夜、中国軍が台湾を取り囲む形で実施した大規模軍事演習で、同日午前5時頃(日本時間午前6時頃)から午後4時半(同午後5時半)までに、台湾周辺の空域で過去最高となる中国軍機延べ125機の活動を確認したと発表した。

中国軍が台湾を取り囲む形で実施した大規模軍事演習について説明する台湾国防部(国防省)の報道官(14日、台北市で)=園田将嗣撮影

 国防部によると、延べ125機は無人機などで、このうち延べ90機が台湾海峡の事実上の中台境界線となってきた中間線を越えるなどしたという。台湾東部の海域に展開した中国海軍の空母「遼寧」から、戦闘機「殲(J)10」が離陸したことも確認された。

 台湾周辺の海域では、中国軍の艦艇17隻と海警局の公船17隻が活動したという。

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