プーチン氏とイラン大統領が連携強化に向け会談…「国際情勢における立場は非常に近い」

 ロシアのプーチン大統領は11日、国際会議出席のために訪れた中央アジア・トルクメニスタンの首都アシガバートで、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領と会談した。プーチン氏は会談で「国際情勢における両国の立場は非常に近い」と述べ、連携を強化していく考えを強調した。両国は近く、関係を格上げする包括的戦略パートナーシップ条約に署名する方向だ。

 プーチン氏と、7月に大統領に就任したペゼシュキアン氏の対面による会談は初めて。プーチン氏は「イランとの関係は、我々にとって最優先事項だ。非常に順調に発展している」と強調した。会談では中東情勢やウクライナ情勢なども協議したとみられる。

 イランは、ウクライナへの侵略を続けるロシアに無人機(ドローン)や弾道ミサイルを供与しているとされており、米欧が連携強化を懸念している。

 イランは今年、ロシアや中国などでつくるBRICSに加盟した。ペゼシュキアン氏は今月下旬、ロシアで開催されるBRICS首脳会議に出席し、それに合わせて開かれるプーチン氏との首脳会談で同条約への署名を目指す考えを示した。

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