ウクライナ侵略は「損害」と答えたロシア人は47%…独立系調査機関が公表、長期化で批判増える

 ロシアの独立系世論調査機関「レバダ・センター」が9日公表した調査結果で、ロシアによるウクライナへの侵略が「より多くの損害をもたらした」と答えたロシア人が全体の47%に達し、昨年5月に比べて6ポイント増加した。「より多くの利益をもたらした」との回答は同比10ポイント減の28%にとどまり、侵略の長期化で批判的な意見が増えている。

 侵略がもたらす損害としては「死、苦しみ、悲しみ」(52%)や「兵士の死亡」(21%)のほか、「経済の悪化」(18%)や「国際的孤立」(7%)が挙がった。ただ、和平合意のためロシアが一定の譲歩をする必要があるかとの問いには「全くない」「どちらかといえばない」で計71%を占めた。大多数が譲歩に否定的な意見を持っている模様だ。

 調査は9月26日から今月2日まで、18歳以上の1606人を対象に対面式で実施した。同センターは、プーチン政権から「外国の代理人」に指定され、圧力を受けながら調査を行っている。

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