大型ハリケーン「ミルトン」がフロリダ上陸、700万人以上に避難命令…大統領選に影響の可能性も

 【ニューヨーク=金子靖志、ワシントン=田島大志】メキシコ湾で発生した大型ハリケーン「ミルトン」が9日夜(日本時間10日午前)、米南部フロリダ州に上陸した。地元当局が700万人以上に避難命令を出し、暴風などへの警戒を呼びかけている。

 米当局によると、ミルトンの勢力は8日、5段階で最も強い「カテゴリー5」を観測したが、9日夕には「カテゴリー3」に勢力を弱めた。上陸地点は同州西部シエスタキー付近で、タンパやオーランドなど人口の多い都市を通過し、大西洋に抜けるとみられている。

 大統領選を控え、バイデン政権は対応に神経をとがらせている。9月に米南部を襲ったハリケーン「ヘリーン」を巡り、共和党のトランプ前大統領は「史上最悪の対応」などと政権や民主党のハリス副大統領への批判を強めている。

 ハリス氏は9日、CNNに出演し「大惨事になる」として最大限の注意を呼びかけ、「危機の状況で、政治的駆け引きはやめなければならない」とも訴えた。

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