中国共産党、前司法相の党籍剥奪し検察送致へ…幹部登用や企業経営に便宜で巨額財物

　【北京＝川瀬大介】中国共産党の汚職摘発機関・中央規律検査委員会は７日、重大な職務上の違法行為と収賄の疑いがあるとして唐一軍・前司法相（６３）の党籍を 剥奪（はくだつ） し、検察への送致を決めたと発表した。

中国の国旗

　発表によると、唐氏は幹部登用や、他人の企業経営に便宜を図る代わりに巨額の財物を受け取るなどした。唐氏は 習近平（シージンピン） 国家主席の浙江省勤務時代の部下で、習氏に近いとみられていた。

　習政権は３期目に入ってからも汚職摘発を強めている。９月の全国人民代表大会（全人代＝国会）常務委員会では、汚職摘発機関が調査していた唐仁健・農業農村相（６２）の解任を決めた。