ハマスのイスラエル奇襲から1年、国連事務総長「忌まわしい行為」…停戦へ全力で取り組むと強調

グテレス事務総長(9日)

 【ニューヨーク=金子靖志】国連のアントニオ・グテレス事務総長は5日、イスラム主義組織ハマスのイスラエル奇襲から7日で1年となるのを前に声明を出した。この攻撃で多くのイスラエル人らが殺害され、250人以上が人質に取られたとして、「忌まわしい行為で、断固として非難する」とハマスを指弾した。

 グテレス氏はこの1年で人質家族との面会を通じ、「人質となった人々の夢や希望を知り、家族と苦悩や痛みを分かち合った」として、ハマスに対して全ての人質の「無条件での即時解放」を要求した。

 昨年10月7日から続くパレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘について「衝撃的な暴力と流血の波が生じた。市民の生活を粉砕し、深い苦痛を与え続けている」と指摘し、停戦に向けて国連が全力で取り組むと強調した。

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