ハイチで武装集団が襲撃、幼児や女性含む70人死亡…自宅放火されるなどし6000人以上避難

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は4日、カリブ海の島国ハイチ中部ポンソンデで、武装集団の襲撃が発生し、幼児や女性を含む少なくとも70人が死亡したことを明らかにした。襲撃は3日に発生した。6000人以上が自宅を放火されるなどして避難を余儀なくされている。

 武装集団は、被害者の頭を銃撃し、家屋45戸や車34台に放火するなどした。ハイチ警察と銃撃戦も展開した。実行犯は武装集団「グラン・グリフ」とみられる。

 ハイチは2021年に当時の大統領が武装集団に暗殺されて以降、治安が極端に悪化している。武装集団は首都ポルトープランスの大部分を支配し、近隣地域にも勢力を拡大している。

 国連安全保障理事会は9月30日、今年6月から同国で活動する多国籍部隊派遣の1年延長を決めた。(リオデジャネイロ支局 大月美佳)

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