中国ミサイル艦、フィリピン当局機にレーザー照射3回…「目に当たれば視力が一時的に失われるだろう」

 【ハノイ=安田信介】フィリピンの英字紙インクワイアラーは1日、同国と中国が領有権を争う南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島にあるハーフムーン礁周辺で9月27日、中国海軍のミサイル艦が比漁業水産資源局の航空機にレーザーを3回照射したと報じた。

 比機は同礁付近をパトロール中、海上で比漁業水産資源局の船舶2隻を追尾している中国海警局の船と中国海軍のミサイル艦2隻を発見した。その後、ミサイル艦1隻が比機にレーザーを照射したという。比側は無線で照射をやめるよう求めたが返答はなく、さらに2回照射された。

 比国家海事評議会の報道官は比メディアに対し「レーザーがパイロットの目に当たれば、視力が一時的に失われるだろう」と懸念を示した。

 南シナ海で中国側の挑発行為は続いており、9月23日には比当局の航空機が中国海軍のヘリコプターに追尾されている。

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