ハリス氏、不法越境者の亡命申請認めない方針…バイデン政権より厳格化・トランプ氏は「遅すぎる」と批判

 【ダグラス(米アリゾナ州)=後藤香代】米民主党のハリス副大統領は27日、アリゾナ州のメキシコ国境の町ダグラスで演説し、11月の大統領選で当選すれば、不法越境者の亡命申請は認めない考えを表明した。不法越境者について、条件付きで亡命申請を認める措置を取る現在のバイデン政権よりも国境管理を厳格化する姿勢を鮮明にした。

 ハリス氏は「国境を閉鎖し続けるための更なる措置」として、不法越境者を国外に退去させ、5年間は再入国を禁止する方針も示した。「違反を繰り返す者には、より厳しい刑事責任を追及する」とも語った。共和党のトランプ前大統領は27日、SNSで「(ハリス氏は)なぜ4年前にこの演説をしなかったのか。遅すぎる」と批判した。

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