ニューヨーク市長を起訴、トルコ政府から違法献金の疑惑…「全くの虚偽でうそに基づくものだ」と声明

 【ニューヨーク=山本貴徳】米紙ニューヨーク・タイムズなどは25日、ニューヨーク州の連邦大陪審がニューヨーク市のエリック・アダムズ市長(64)を起訴したと報じた。現職の市長が起訴されたのは初めてだという。

ニューヨーク市のエリック・アダムズ市長(25日、ニューヨーク市が公開した動画から)=AP

 アダムズ氏は声明で「全くの虚偽でうそに基づくものだ。訴追されても、無実であり、全力で戦う」と表明した。

 起訴の内容は26日に公表される見通しだ。アダムズ氏を巡っては、2021年の市長選で、トルコ政府の関係者から違法な献金を受け取ったなどの疑いが持たれていた。

 アダムズ氏は元警察官で、22年に110代市長に就任した。同市で2人目の黒人市長で、新型コロナウイルスの感染拡大で悪化した治安の回復や疲弊した経済の立て直しに取り組んでいた。

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