ミャンマーで台風11号による洪水被害、226人死亡・30万人避難…国軍トップが異例の支援呼びかけ

 【バンコク=佐藤友紀、ハノイ=安田信介】ミャンマー軍事政権は17日、台風11号の洪水被害などで少なくとも226人が死亡したと発表した。国軍トップのミン・アウン・フライン最高司令官が国際社会に対し支援を呼びかける異例の事態となっている。

ミャンマーの首都ネピドーの浸水地域(15日)=AP

 独立系地元メディア「イラワジ」によると、16日現在で30万人以上が避難している。国軍のほかミャンマーの民主派勢力が樹立した「国民統一政府(NUG)」なども17日、食料や医薬品など物資の提供を国連などに呼びかけた。

 インド政府が15日、ミャンマーなどに対し緊急支援物資の輸送を開始した。

 東南アジアではタイ東北部やフィリピン、ラオスなどでも大規模な洪水や地滑りの被害が広がっている。最も被害が大きいベトナムでは、当局の発表によると、死者が少なくとも291人に上っている。

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