ロシア軍兵士の定員18万人増、150万人に…プーチン氏が大統領令に署名

 ロシア大統領府は16日、プーチン大統領が露軍兵士の定員を18万人増やし、150万人とする大統領令に署名したと発表した。現行から約14%の増員となる。定員増は2022年2月のウクライナ侵略開始後、3回目だ。露軍はウクライナ侵略で多数の死傷者を出しており、兵力の補充で攻勢を強める狙いとみられる。

 大統領令は12月1日付で効力を発するとしており、露政府に必要な予算を配分するよう指示した。ロイター通信によると、定員増が実現されれば、ロシアの総兵力は米国とインドを上回り、約200万人の中国に次ぐ世界2位の規模となる。

 ロシアは22年9月に予備役を対象とした部分的動員を実施したが、その後、追加動員は行っていない。プーチン氏は、世論の反発を招く可能性の高い動員は避けつつも、高い報酬などで志願兵を集める考えとみられる。

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