露国営メディアが情報工作か…ブリンケン米国務長官、ドイツでプロパガンダ流したなどと指摘

 【ワシントン=淵上隆悠】ブリンケン米国務長官は13日の記者会見で、露国営メディア「RT」が世界各国で情報工作を行っていると訴え、警鐘を鳴らした。同盟国などと連携し、対応を強化する方針を示した。

記者会見するアメリカのブリンケン国務長官(13日)=AP

 ブリンケン氏は、RTなどロシア政府の影響下にあるメディアが「世界中の国の主権に干渉している」と指摘。ドイツやアフリカ諸国でロシアのプロパガンダを流し、工作活動を行っていると訴えた。モルドバで10月の大統領選に向けて騒乱を企てているとして、RTに関連する3団体・2個人に制裁を科すと発表した。

 RTは、露軍がウクライナ侵略で使用する無人機などの調達にも関わっているという。ブリンケン氏は、英国やカナダと協力し、RTなどによる工作活動に対抗する外交キャンペーンを始め、情報を各国に共有すると明らかにした。

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