イスラエル軍「ヒズボラの地域司令官を殺害」、100発以上のロケット弾攻撃で報復エスカレート

 【エルサレム=福島利之】イスラエル軍は3日、レバノン南部を攻撃し、レバノンを拠点としているイスラム教シーア派組織ヒズボラのムハンマド・ナセル地域司令官を殺害したと発表した。ヒズボラはイスラエル北部に100発以上のロケット弾を撃ち込み、応酬が激しくなっている。

 軍の発表などによると、ナセル氏はレバノン南部にある3連隊のうちの一つを統括し、イスラエル北部にロケット弾や対戦車砲を撃ち込んでいたという。レバノン南部ティールを車で走行中に無人機で攻撃され、殺害された。

 これに対し、ヒズボラはイスラエル北部のキリヤット・シェモナやガリラヤ地方に100発以上のロケット弾を撃ち込んだ。報復とみられる。

 この攻撃を受け、イスラエル軍はロケット弾の発射拠点を空爆した。ヨアブ・ガラント国防相は3日に発表した声明で「我々は合意を望むが、現実がそれを許さないなら、戦い方を知っている」とヒズボラをけん制した。

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