台湾総統のハワイ立ち寄り口実に中国が軍事演習の可能性 報道に台湾側は「平和を守る用意」

台湾の頼清徳総統がアメリカのハワイなどを経由して太平洋の島しょ国へ訪問するのを口実に、中国が台湾周辺で軍事演習を実施する可能性があると、ロイター通信が報じました。

ロイター通信によりますと、台湾の頼清徳総統が今月30日から外交関係のある太平洋の島しょ国を訪問する際、ハワイやグアムに立ち寄る計画があり、それを口実に中国が軍事演習を行う可能性があるということです。

外遊は来月6日に終了するということですが、台湾や地域の安全保障当局者は外遊の前後に軍事演習を実施するだろうという見方を示しているということです。

また、中国が南シナ海と東シナ海で行っている定期的な軍事訓練を台湾周辺の海域に移して行う可能性があるとしています。

中国は、頼清徳総統が就任した5月や10月にも台湾を取り囲む形で軍事演習を行っていて、中国と距離を置く頼清徳政権へ圧力をかける狙いがあるとみられます。

こうした報道について、台湾の国防部は「敵対的な脅威に直面した場合、実力をもって平和を守る用意がある」とコメントしています。

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