米検察当局  インドの大富豪アダニ会長を起訴 株価急落、ケニアでの“事業中止”など影響広がる

世界有数の大富豪として知られるインドの新興財閥アダニ・グループの創業者が巨額の詐欺・贈賄事件に関与したとして、アメリカの検察当局に起訴されました。

アメリカの検察当局は20日、インドのアダニ・グループの創業者であるゴータム・アダニ会長や幹部らを起訴したと発表しました。

アダニ被告らは、太陽光発電事業を請け負う見返りとして、インド政府関係者に2億5000万ドル以上=日本円にして390億円以上の賄賂を約束したほか、アメリカの投資家らをだまして不正に資金調達したとされています。

起訴を受け、アダニ・グループは21日、「根拠がなく、否定する」との声明を出していますが、インド市場ではグループ企業の株価が急落するなど影響が広がっています。

また、ケニアのルト大統領は21日、首都ナイロビの空港などに関するアダニ・グループとの契約事業2件を中止すると表明しました。

エネルギーやインフラなど幅広い事業を手がけるアダニ氏は、総資産が850億ドルを超える世界有数の大富豪で、インドのモディ首相とも親しいとされていて、今回の事件がアメリカとインドの関係に影を落とす可能性もありそうです。

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