アメリカ大統領選挙 首都ワシントンでは選挙後の暴動警戒 既に2つの州で郵便投票箱が燃える事件 投票日まで5日

アメリカでは大統領選挙の投票日が5日後に迫りました。首都ワシントンでは、前回の選挙の後には議会乱入事件が起きたこともあり、暴動を警戒する動きが出ています。

記者
「ホワイトハウス近くのビルですが、大統領選挙で暴動が起こることをおそれて、ガラス窓を木の板で覆う工事をしています」

ガラスを保護するため、打ち付けられていく木の板。オーナーが大統領選挙のあとに暴動が起きることを警戒し、ガラス窓をふさぐことを決めたということです。ワシントンの人々は…

市民
「ビジネスを守るのは大切なことだと思うよ。選挙が終わったあと、両党からどんな発表があるかわからないからね」
「今、投票箱が燃えたりしていて、不穏だと思います」

アメリカでは西部の2つの州で郵便投票箱が燃える事件も起きていて、投票日を前に緊張が高まっています。

首都ワシントンで苦い記憶になっているのが2021年、選挙結果を認めないトランプ氏の支持者らが起こした連邦議会乱入事件です。

トランプ氏は現在も2020年の大統領選挙で不正があったという立場を崩しておらず、今回の選挙が終わった後にも「不正があった」と訴える可能性が指摘されています。

トランプ前大統領
「私は前回の選挙も勝ったし、今回も勝つと思っている!」

トランプ氏の支持者には、選挙の公正さへの疑念が広がっています。

トランプ支持者
「公正な選挙であれば、トランプ氏がレーガン大統領のときのような地滑り的勝利を収めるだろう。しかし民主党はこれまでにないようなインチキをするかもしれない」
「正当な選挙であればトランプは負けません。でも、私たちは今、投票箱が燃えているのを目撃しています」

共和党支持者の29%が「国を守るためには暴力も認められる」と考えているという世論調査も出ています。

今月、バイデン大統領は…

バイデン大統領
「私は選挙が公正で、自由に行われると確信している。ただ、選挙が平和に行われるかはわからない」

民主主義のリーダーと言われてきたアメリカですが、大統領選挙が平和的に行われるのか、不安が広がる中で投票日を迎えることになります。

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