「南京事件」式典の日に上海の日本人学校はオンライン授業に 反日感情の高まり懸念か

日中戦争で中国の大勢の捕虜や市民が殺害されたとされる「南京事件」の追悼式典が行われる12月13日に、上海市や深セン市などの日本人学校で、登校の取りやめや休校を予定していることがわかりました。

「南京事件」の式典は旧日本軍が南京を陥落させた12月13日に行われていて、2014年に「国家追悼日」に格上げされました。

事件をめぐって、日本政府は「非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」とする一方、中国側は「30万人が犠牲になった」と主張しています。

上海市にある日本総領事館などによりますと、式典が行われる12月13日、上海市の日本人学校は登校を取りやめ、安全対策の一環として、オンライン授業を予定しているということです。高等部に関しては通常通り授業を行うとしています。

また、広東省広州市と深セン市の日本人学校は休校にする予定だということです。

日本人学校をめぐっては、6月に江蘇省蘇州市で送迎バスを待っていた日本人親子が襲われ負傷したほか、9月には広東省深セン市で登校中の男子児童が襲われ死亡していて、式典の日に中国で反日感情が高まることを懸念したものとみられます。

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