両陣営が大規模集会開き「最後の訴え」 アメリカ大統領選まで1週間

アメリカ大統領選挙まで1週間です。民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領はそれぞれ大規模な集会を開いて「最後の訴え」を始めました。

民主党 ハリス副大統領
「アメリカに新しい世代のリーダーが誕生すべき時です」

この会場は前回の大統領選挙の後に、トランプ氏が敗北を認めないと演説し、支持者による議会乱入事件につながった場所です。

ハリス氏は事件に触れ、「暴徒を議会にけしかけ、選挙で示された民意を覆そうとした」と指摘し、「国民の暮らしよりも復讐と権力を追い求めている」と批判しました。

さらに、「トランプ氏と違って、私は考えが異なる人を敵とはみなさない。たとえ私に投票しなくとも、皆さんの意見に常に耳を傾けることは約束する」と姿勢の違いを強調しました。

いま、ハリス氏は勢いが失速したと指摘されています。最終盤で有権者の期待感をもう一度取り戻せるか、厳しい戦いが続きます。

トランプ陣営の集会会場前です。トランプ氏は「絶対に落とせない」と重視する激戦州のペンシルベニア州で支持を訴えました。

共和党 トランプ前大統領
「立ち上がって、カマラに『もう十分だ』と言うんだ。これ以上我慢できない。カマラ、お前はクビだ」

トランプ氏は民主党のバイデン政権がインフレを引き起こし、多くの不法移民の流入を招いたと批判したほか、「ハリス氏は無能だ」などと個人攻撃も行いました。

トランプ氏の支持者
「トランプはゴジラで、民主党は小さな虫だ。ゴジラが民主党を踏み潰すんだ」

トランプ氏の支持者は、演説が始まる8時間ほど前から数百人が集まり熱気が感じられましたが、ほかの州からやってきたという「常連」の人や、すでに期日前投票を終えたという人も多く、どの程度、票の上積みにつながるかは不透明だと言えます。

残り1週間、トランプ氏は穏健な共和党支持者や中間層にどれだけ支持を広げられるかが焦点となります。

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