「イランがロシアに弾道ミサイル供与」米国務長官が指摘 欧米がイラン航空を制裁対象に 米英外相はウクライナ共同訪問も

アメリカのブリンケン国務長官は、ウクライナへの攻撃を続けるロシアに対しイランが弾道ミサイルを供与したと明らかにしました。これを受けて欧米各国は国営のイラン航空を制裁対象に指定しています。

イギリスを訪問中のブリンケン国務長官は10日、ロシアがイランから短距離弾道ミサイルの供与を受け、数週間以内にウクライナに対して使用する可能性があると話しました。

同時に、アメリカ政府はイランに対する新たな制裁を発表し、武器関連の輸送に関与したとして国営のイラン航空などを制裁対象に指定しました。

また、イギリス・フランス・ドイツはロシアとイランを非難する共同声明を発表。イラン航空などを制裁対象に指定する方針を示しました。

一方、イラン外務省の広報担当者はSNSに「虚偽で誤解を招くニュース」だと投稿し、「イスラエルに対する西側の違法な武器支援を隠すためのプロパガンダだ」と主張しています。

こうしたなか、イギリスのラミー外相は、この日、会談したブリンケン国務長官と共に、今週、ウクライナを訪問すると明らかにしました。

イギリス ラミー外相
「トニー(ブリンケン国務長官)と私は今週、ウクライナのキーウを訪問する。このような共同訪問は10年以上ぶりだ」

両外相はゼレンスキー大統領と会談する予定で、欧米が供与した長距離兵器のロシア領内での使用などについて協議する見通しです。

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