パリ五輪出場のウガンダ女子選手が死亡 元交際相手に火をつけられ重度のやけど 東アフリカではパートナーの暴行による女性アスリート死亡相次ぐ

パリオリンピックのマラソン女子に出場したウガンダの女性選手が、元交際相手に火をつけられて大やけどを負い、病院で死亡しました。

死亡したのは、パリオリンピックのマラソン女子で44位となったウガンダ代表のレベッカ・チェプテゲイ選手(33)です。

イギリスBBCによりますと、チェプテゲイ選手は2日、練習拠点としていた隣国ケニアで、元交際相手にガソリンをかけられたうえ火をつけられて重度のやけどを負いました。

チェプテゲイ選手は病院で治療を受けていましたが、5日、多臓器不全により死亡しました。

チェプテゲイ選手は事件前、ケニア西部のトレーニングセンター近くに建てた自宅の土地をめぐり元交際相手と争っていたとされています。

東アフリカでは女性アスリートが夫や交際相手の男性などから暴行を受けて死亡する事例が相次いでいて、2021年10月以降で3人目となります。

今回の事件を受けて、ウガンダ・オリンピック委員会のルカレ委員長は、SNSに「女性に対する暴力を強く非難する。偉大なアスリートを失うことにつながった卑怯で無意味な行為だ」などと投稿。

ケニアのスポーツ相も「この悲劇は『性別に基づく暴力』との闘いが急務であることを痛感させる。エリートスポーツにまで影響を及ぼすようになっている」などと指摘しています。

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