米中外相会談 台湾問題は「越えてはならないレッドライン」中国がアメリカけん制

中国の王毅外相は北京でアメリカのブリンケン国務長官と会談し、台湾問題について「越えてはならないレッドラインだ」とけん制しました。

中国 王毅外相
「内政干渉をしないこと、発展を妨害しないこと、中国の主権や安全保障におけるレッドラインを越えないことを求めてきた」

アメリカ ブリンケン国務長官
「誤解や誤算が生じないよう互いの考えの違いを、できる限り明確にさせる必要がある」

中国外務省の発表によりますと、会談で王毅外相は台湾問題について「中米関係の1つ目の越えてはならないレッドラインだ」と強調し、台湾への武器売却などを停止するよう要求。台湾で5月20日に中国と距離を置く民進党の頼清徳氏が新しい総統に就任するのを前に改めてアメリカ側をけん制しました。

これに対しブリンケン国務長官は「台湾独立を支持しない」と応じたとしています。

また、王毅外相はアメリカ軍がフィリピンに中距離ミサイルの発射装置を配備したことを念頭に、アジア太平洋地域での中距離ミサイルの配備をやめるよう求めたということです。

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