日系3社の中国新車販売が2桁減に 日産は2か月ぶり 値下げ競争激化し日本勢苦しく

【北京=三塚聖平】日系自動車大手3社の中国市場における4月の新車販売台数が9日、出そろった。日産自動車が前年同月比10・4%減の5万4921台で2カ月ぶりに前年実績を下回った。トヨタ自動車とホンダはいずれも3カ月連続の前年割れで、日系3社全てが2桁のマイナスに沈んだ。

中国勢が電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)などからなる新エネルギー車の販売を伸ばしている。現地メーカーが主導する値下げ競争も激化しており、日本勢は厳しい状況に置かれている。5月4日まで開かれた北京国際モーターショーで日系メーカーも新型EVなどの投入計画を表明しており、巻き返しを目指す。

トヨタは27・3%減の11万8200台だった。同社は「新エネ車の好調と価格競争のさらなる激化など、厳しい市場環境が継続している」と指摘した。

ホンダは22・2%減の7万3831台だった。ホンダはEVシリーズ「e:N(イーエヌ)」の第2弾となる「e:NP2(イーエヌピーツー)」を、4月25日に現地合弁の「広汽本田汽車」から発売するなどEVのラインアップ拡充を急いでいる。

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