韓国駐留の米兵、私用で渡航したロシア・ウラジオストクで拘束

【ワシントン=坂本一之】米NBCテレビは6日、ロシア極東のウラジオストクで米兵1人が拘束されたと報じた。拘束されたのは韓国に駐留する米兵で、ロシアに公務でなく私用で渡航していた。

報道によると、米兵は窃盗容疑で露当局に拘束された。米陸軍の報道担当者はNBCテレビに2日にウラジオストクで拘束されたことを認めたが、詳細は明らかにしなかった。カービー米大統領補佐官も6日の記者会見で、米兵拘束に関し「把握している」と述べたものの、具体的な状況への言及を避けた。

米下院外交委員会のマコール委員長(共和党)はX(旧ツイッター)で、米兵拘束の報道に関し「深く懸念している。プーチン(露大統領)は米市民を人質に取ってきた長い歴史がある」と指摘。「ロシアへの渡航は安全ではない」と米市民に渡航の自粛を求めた。

ロシア当局による米国人の拘束を巡っては、2018年に元米海兵隊員のポール・ウィーラン氏、昨年は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のモスクワ特派員エバン・ゲルシュコビチ氏が拘束され、バイデン米政権が解放を求めている。

ジャンルで探す