英独首脳、新型自走砲の共同開発で合意 露の脅威にらみ 欧州ミサイル防衛へ協力も

【ロンドン=黒瀬悦成】欧州を歴訪中のスナク英首相は24日、ドイツのベルリンでショルツ独首相と会談した。両首脳はロシアに侵略されたウクライナに対する支援の強化を確認する一方、ロシアの脅威をにらんだ欧州防衛態勢の構築の一環として、英独が遠隔操作可能な自走式の155ミリ榴弾(りゅうだん)砲を共同開発することで合意した。

会談後の共同記者会見で両首脳が発表した。

ショルツ氏によると英独首脳は、欧州全域に弾道ミサイル防衛網を構築する「スカイシールド」構想の前進に向けて協力を緊密化させることでも一致した。

スカイシールド構想は2022年10月にドイツが提唱し、現在までに北大西洋条約機構(NATO)非加盟のスイスとオーストリアを含む約20カ国が参加。ロシアの核ミサイルを含む弾道ミサイルへの有力な対抗手段になり得るとして関心が集まっている。

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