ロシア ウクライナに軍事侵攻

露編入問う「住民投票」 南オセチア、7月実施を表明

南カフカス地方の旧ソ連構成国、ジョージア(グルジア)からの独立を一方的に宣言している同国の親露分離派地域、南オセチア自治州は13日、ロシアへの編入の是非を問う「住民投票」を7月17日に行うとの政令を出した。南オセチアの現トップであるビビロフ氏が政令に署名した。

南オセチアでは今月8日、「大統領選」の決選投票が行われ、住民投票の早期実施を掲げたビビロフ氏は野党指導者のガグロエフ氏に敗北した。しかし、ビビロフ氏は、ガグロエフ氏の就任予定日である24日より前に投票実施を決定することで既成事実化を図った形。ガグロエフ氏は「住民投票の実施にはロシアとの合意が必要だ」と慎重な姿勢を示している。

ロシアはウクライナ侵攻に際し、東部の親露派支配地域の「独立」を承認。占領した南部ヘルソンでも露軍の指導下にある行政当局が露編入を求める方針を示すなど、一方的に現状を変更しようとする動きを強めている。今回の「住民投票」もこれらの動きに連動したものとみられる。

ジョージアや欧米諸国、日本は南オセチアを国家承認していない。住民投票で露編入が承認され、それを根拠にロシアが南オセチアを編入した場合、ロシアと欧米側の対立がさらに深まることは避けられない。

南オセチアは1990年代前半に「独立」を宣言。ロシアは2008年、ジョージア政府軍と南オセチア軍の武力衝突を機にジョージアに侵攻。その後、南オセチアの独立を承認した。

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