ベイルートで銃撃戦 6人死亡、30人負傷

【カイロ=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルートで14日、昨年8月に起きた大規模爆発の捜査をめぐる抗議デモに向かっていたイスラム教シーア派の民衆が何者かの発砲を受け、大規模な銃撃戦に発展した。少なくとも6人が死亡、30人が負傷した。断続的に爆発音が響き渡り、治安部隊や軍も出動した。

ベイルートはイスラム教徒やキリスト教徒らの居住区域が分かれており、イスラム教徒のデモ参加者が他宗派が住む地域の周辺を通り、トラブルになったのが発端との見方も出ている。

昨年の爆発をめぐって捜査の担当判事は、シーア派政党「アマル」に所属する元閣僚2人を取り調べる方針を表明していたが、アマルや同じくシーア派の政党で民兵組織を持つ「ヒズボラ」などが「政治的だ」として判事の更迭を申し立てていた。裁判所は14日、要求を却下して捜査の継続を認め、民衆のデモが起きた。

爆発は昨年8月4日、ベイルートの港湾部で起き、200人以上が死亡。レバノンは財政破綻の状態が続き、市民の多くが貧困下の暮らしを強いられている。

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