制裁に支持表明で禁錮30年=ベネズエラ国会、法案可決

【サンパウロ時事】ベネズエラ国会は28日、米国などによる対ベネズエラ制裁に支持を表明すれば、最長30年の禁錮刑などを科す法案を可決した。マドゥロ大統領が3選を宣言した7月の大統領選を巡り各国から懸念表明が相次ぐ中、国内反体制派が勢いづくのを抑える狙いがある。
報道によると、国内にいなくても刑事訴追が可能で、刑罰には最長60年の公職追放も含まれる。大統領選勝利を主張し、スペインに亡命中の主要野党統一候補ゴンサレス氏らを標的にしている。
19世紀に南米の独立運動を指揮したベネズエラ出身の英雄シモン・ボリバルの名を冠した法案は28日、全会一致で可決。「外国政府と共謀した人物の脅迫から国民の人権を保護する」とうたっている。

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