布団の魅力を海外に=老舗5代目がワークショップ―英

【ロンドン時事】英ロンドンにある日本政府の文化発信拠点「ジャパン・ハウス」で15日、布団の使い心地の良さを知ってもらうため、製法がほぼ同じ座布団を手作りするワークショップが開かれた。講師を務めた名古屋市の老舗布団店5代目の丹羽拓也さん(46)は「ベッドに置いてもいい。誰にでも使ってもらえる」と魅力をアピールした。
参加者は約2時間かけ、シート状の綿を重ねて布地に詰めて成形し、糸でとじて完成させた。日本の工芸品がお気に入りという女性(63)は「とても楽しかった。自宅のソファかベッドに置きたい」と、出来栄えに目を細めた。
丹羽さんの店には、海外からも布団の注文が入っているという。一方で「欲しい人がいても、どこで買えるか分からないのではないか」と述べ、こうしたイベントを通じ海外とのつながりを広げることの意義を強調した。

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