地上戦拡大、停戦へ圧力か=対ヒズボラ、泥沼化懸念も―イスラエル

【イスタンブール時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は15日、イスラエル軍がレバノンでイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する地上戦を拡大していると報じた。仲介国の米国が提示した停戦案に、ヒズボラが合意するよう圧力をかける「冒険的な策」との専門家の分析も伝えている。
ロイター通信によると、駐レバノン米大使が14日、レバノン側に停戦案を提示。WSJは米、イスラエル両政府高官が、トランプ次期米大統領就任前の停戦合意成立を楽観していると伝えた。
一方、イスラエルは対ヒズボラ攻撃の再開に余地を残すよう要求したとされ、レバノン側の反発を招いている。イスラエル軍情報機関アマンの局長を務めたタミル・ハイマン氏はWSJに、地上戦を拡大しながら停戦が成立しなければ、イランの支援を受けるヒズボラが態勢を立て直し、イスラエルをゲリラ戦の泥沼に引きずり込む恐れがあると指摘。「状況が制御不能に陥りかねない」と述べた。

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