トランプ氏との電話会談否定=ロシア大統領報道官

ロシアのペスコフ大統領報道官は11日、プーチン大統領とトランプ次期米大統領が電話会談したとの報道を否定した。米紙ワシントン・ポスト(電子版)は10日、トランプ氏が大統領選で勝利してから初めて7日にプーチン氏と言葉を交わし、ウクライナ侵攻を続けるロシアが緊張を激化させないよう自制を促したと伝えていた。
タス通信によれば、ペスコフ氏は「事実と全く異なる。(報道は)純粋なフィクションであり、単なる偽情報だ」と主張。具体的な計画もないと付け加えた。
ロイター通信によると、ウクライナ外務省のチーヒー報道官は10日、トランプ、プーチン両氏の電話会談報道に絡み、事前通告はなかったと説明した。ポスト紙は、侵攻を受けるウクライナ側に知らされていたと伝えたが、チーヒー氏はこの部分に関して「誤りだ」と否定した。
トランプ氏は来年1月の就任前の戦闘終結を目指しているが、ウクライナは「蚊帳の外」に置かれたり、一方的にロシアへの譲歩を迫られたりする事態を懸念している。チーヒー氏は、今回の会談の事実や内容を知らないことを理由に「ウクライナはこの電話会談に支持も反対もできない」と論評を避けた。


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