財政拡大で景気てこ入れ=隠れ債務解消へ130兆円―中国

【北京時事】中国国営新華社通信は8日、中国政府が地方債の発行枠を今後3年で6兆元(約130兆円)増やすと報じた。同日閉幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が了承した。財政拡大により地方政府が抱える「隠れ債務」問題の解決にめどを付け、冷え込みが続く景気をてこ入れする。
中国では不動産不況が長期化している。地方政府は、不動産開発業者に土地使用権を売り、財源を確保してきたが、売却が難しくなって財政状況が急激に悪化。インフラ投資などを行う余力がなくなり、景気回復がさらに遅れる悪循環に陥った。

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