イラン精鋭部隊司令官、健在=安否不明で臆測

【イスタンブール時事】イランのメディアは15日、精鋭軍事組織「革命防衛隊」で対外工作を担うコッズ部隊のガアニ司令官が、イスラエル軍の空爆によりレバノンで殺害された革命防衛隊幹部の葬儀に参列したとする映像を伝えた。ガアニ氏については、一部メディアが安否不明と報じていたが、健在ぶりを誇示した形だ。
ロイター通信によると、ガアニ氏は9月末、イスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師の殺害直後にレバノンを訪問。ナスララ師の後継候補と目されたサフィエディン師が標的だったとみられる今月初旬の空爆後に消息が途絶え、死傷したとの観測が浮上していた。
コッズ部隊は、革命防衛隊の中で中東各地の親イラン勢力を支援する精鋭部隊。ガアニ氏は2020年、イラクでの米軍の空爆で殺害されたソレイマニ司令官の後任として就任した。イランの首都テヘランで営まれた葬儀の映像では、ガアニ氏に負傷した様子は見られなかった。

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