ナスララ師後継候補に空爆か=イスラエル軍、「ヒズボラ排除」強調―地上部隊の展開拡大も・レバノン

【エルサレム時事】米ネットメディア「アクシオス」は3日、イスラエル軍がレバノンの首都ベイルート南郊で現地時間2日夜、イスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部を狙って空爆を実行したと報じた。この幹部は、9月下旬にイスラエルに殺害されたヒズボラ最高指導者ナスララ師の後継候補とみなされているサフィディン師。イスラエルはナスララ師に続き有力幹部を標的にし、一気に組織弱体化に追い込みたい考えとみられる。
サフィディン師は地中深くの施設内にいたとみられ、イスラエル当局者は同師の安否は不明だとしている。ロイター通信によると、現地はヒズボラの影響力が強い地域で、イスラエル軍は住民に避難を勧告していた。軍はアクシオスの報道についてコメントを避けた。
一方、イスラエルが1日に開始を発表したレバノンへの地上侵攻に関し、ハレビ軍参謀総長は3日、「国境近くのテロ拠点を破壊し、いかなる者であれ排除する」と述べ、ヒズボラへの攻勢を強める決意を示した。軍報道官はレバノン南部の20以上の集落の住民に避難を勧告。地上部隊の展開範囲が拡大する可能性が高まっている。

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