「孤立主義」は無益 退任のNATO事務総長、米国に警告




【ブリュッセルAFP=時事】ドナルド・トランプ前米大統領が再選を目指す中、10月1日に任期を終える北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ事務総長は19日、米国と欧州に対し、「孤立主義」は無益だと警告した。≪写真は、北大西洋条約機構〈NATO〉のイエンス・ストルテンベルグ事務総長≫
10年にわたって事務総長を務めてきたストルテンベルグ氏は退任を前に、「大西洋の両岸で、米国と欧州の決別を求める声が上がっている」「長期的な協力よりも短期的な国益を重視しても、われわれにとって良い結果にはならない。孤立主義は誰も守れない」と述べた。
米国の同盟国は、トランプ氏が11月の米大統領選で勝利した場合、NATOへの関与を弱めるのではないかと懸念している。
トランプ氏は、十分な防衛費を負担しないNATO加盟国の防衛を米国がやめる可能性があるとが発言し、欧州諸国を揺さぶっている。
ストルテンベルグ氏の後任は、オランダのマルク・ルッテ前首相が務める。【翻訳編集AFPBBNews】

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