英仏海峡で移民8人死亡=今年の犠牲46人

【パリ時事】フランス北部パドカレー県沖で15日、英国を目指す中東・アフリカ出身の移民らを乗せた密航ボートが座礁し、8人が死亡した。英仏海峡では3日に子供や妊婦を含む12人が犠牲になったばかりで、同様の海難事故の死者は今年に入り計46人となった。
ビラン県知事が明らかにした。ボートは同県ビムルー近くを出航し、岩場で大破。乗っていたのはイランやアフガニスタン、シリア、エジプト出身者ら59人で、定員オーバーだった。死亡が確認された8人はいずれも成人男性のもよう。残り51人は救助された。
ボートは劣悪な状態で、救命胴衣が6人に1人しかあてがわれていなかった。ビラン氏は密航仲介者が「移民を死に導いている」と非難した。

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